ボディカル浦和オフィシャルブログ

あなたは本当に脊柱管狭窄症??

こんにちは!BODICAL URAWAです。

気温が急に下がった印象があり、長袖の方がだいぶ増えてきましたね。

動きやすくなった半面、こういった季節の変わり目は症状を崩しやすく、

特に朝晩はおカラダを冷やさないようなるべく温かくするようにしてお過ごしください。

さて、今回からは皆さんが普段気になっている症状が、どういった経緯で発症するのか、

どのような対応をすれば良いのかを解説していきたいと思います。

まずは、痛みの代表的な疾患である腰痛のうち、特に多い疾患である脊柱管狭窄症についてご説明いたします。

腰部脊柱管狭窄症ってどんな疾患ですか??

腰部脊柱管狭窄症とは様々な要因により背骨内部の神経の通り道(脊柱管)が狭くなり、神経が圧迫されることで腰痛や下肢の痛み、しびれ、脱力感といった症状が現れる疾患です。

https://medicalnote.jp/contents/181119-006-BEより引用

しばらく歩くと、痛みやしびれが現れるために歩行困難となりますが、少し安静にすると、再び歩くことができる「間欠跛行(かんけつはこう)」という症状が特徴的です。

主な原因

多くは加齢によって椎間板が薄くなることで神経の通り道が狭くなることで症状が出現します。

また、椎間板が薄くなることで、背骨の関節面が前にすべるような変形でも症状が出現する場合もあります。

脊柱管狭窄症の種類

脊柱管狭窄症の7割ほどは神経根型であり、整形外科でも重度の症状を除いては、初診で即手術を勧められるケースはほぼなく、まずは保存療法を勧められるのが一般的です。

神経根型は保存療法でも症状の改善が期待でき、当院でも充分貢献ができる範囲となります。

https://medicalnote.jp/contents/181119-006-BEより引用

神経根型:

背骨の管(脊柱管)を走る神経から枝分かれした部分の根元を神経根といいます。
ここが圧迫されるパターンでは主に痺れは片側に出てくる傾向にあります。

馬尾型:

脊柱管を走る神経は特に腰部では馬尾神経と呼ばれる繊維の束になっていきます。
この部分が圧迫されるパターンでは痺れが両側に出てくる傾向があります。

また、重度になってくると排尿・排便の障害や温度の感覚が鈍くなってくるため、こういった症状が現れた場合は、精密検査のため整形外科や大学病院など専門の医療機関を一度受診されてください。

混合型:

上記2つのパターンが混合しているケースです。
こちらも排尿・排便や感覚障害の症状がある場合は、一度専門の医療機関を受診されることを推奨いたします。

診断と治療方針

症状をヒアリングし、画像をみて、特有の検査(疼痛を誘発する動作)で痛みが出ると診断が下るケースが一般的です。

症状は先ほどお伝えした、腰の痛みに加えて間欠跛行や足の痺れなどの特徴的な症状です。

特有の検査は背骨を反らす動作(痛みがある側への斜めの後屈)で痛みが出る、またはうつ伏せになり、足を持ち上げることで痛みや痺れが誘発されるなどの、再現性を確認します。

画像はレントゲンで骨の形状を確認し、MRIで神経がどこで圧迫されているかを診ていきます。

診断はどれかひとつだけで行われることはなく、総合的に判断することが一般的になっています。

ここがポイントです。

 

その症状は本当に脊柱管狭窄症なのか????

もしあなたが足の痺れを感じて医療機関を受診したときに

MRIやレントゲンを撮られて画像を診ただけで「脊柱管狭窄症ですね」と言われた場合は、

「そうとは言い切れない」かもしれません。

退行変性よばれる年月の経過を経たカラダの組織の変化は長い時間が必要であり、

貴方の痛みの出たタイミングで変化したものではないからです。

つまり見た目上の組織の変化=痛みや痺れではないということです。

痺れはなく腰の痛みで受診してレントゲンをみただけで

「骨と骨の間が狭くなっているね!脊柱管狭窄症だ!」

と言われた日には頭に?が浮かびます。そんな方はいらっしゃらないことを祈りますが…。

年齢を重ねると多くのヒトは骨の変形が少なからず生じます。

腰痛を訴えたことのないヒトでも50歳を超えると80%は椎間板の変性を認めるというレビューもあります。

Systematic Literature Review of Imaging Features of Spinal Degeneration in Asymptomatic Populations. Brinjikji W, Luetmher PH et al. AJNR, 2014 Nov 27より引用・コメント追記

繰り返しますが「変形=痛み」とは言い切れないので画像だけで診断は出来ないのです。

また、神経が圧迫される場所が、背骨の部分とも限りません。筋肉・筋膜が緊張したり、くっついて滑りが悪くなることで圧迫することも十分考えられるからです。

この場合、緊張を緩めたり、滑走を良くすることで痺れが消失することを臨床上良く経験します。

 

対処療法による繰り返す痛みと痺れ

診断が下ったあとに、では症状を軽くするために一体何をしてくれるのか?ということも大切です。

「湿布や痛み止めだけ処方された…」という経験はなかったでしょうか。

または電気治療だけ…、電動のマッサージ機をかけられた、中には牽引されたという方もいらっしゃるかもしれません。

説明もなく検査もなく、ただマッサージを繰り返されるということもなかったでしょうか。

たしかに一時は楽になるかもしれない。

でもまた痛くなる。痺れてくる。

短い時間で同じことを繰り返すようなやり方ではどうしても効果に限界があるのです。

 

痛みの根本的な原因とは???

痛みをまずは抑えるということはとても大切です。痛みの信号は繰り返されるとカラダが記憶してしまうからです。

でもそれだけでは足りないんです。

前回の投稿で痛みの原因、サイクルについてご説明をいたしましたね。

交通事故やスポーツで激しい衝突を伴うようなケガでもない限り、いきなり組織が変化することは考えにくいです。

本来の動きから逸脱した持続的な姿勢や日常頻繁に起きる動作の繰り返しが骨や靭帯などの組織を変性させた結果、痛みや痺れに繋がっていきますので、

痛みの原因がどこから来たのか、日常の動作や姿勢を観察することがとても大切なんです。

具体的には例えば、動くべきところが動かない、安定させるべきところが安定していない、といったところが見えてきます。

もしかしたらあなたの「いわゆる」脊柱管狭窄症の本当の原因がこういったところにあり、ここにアプローチすることで症状が改善するかもしれません。

これはほんの一例ですが、逆に言うと動いてもらわないと絶対に見えてこない部分でもあり、静止画の画像では分かりません。

また、動きや姿勢から緊張しやすい筋肉なども分かってくるので、痛みをまずは抑えるという最初のプロセスにおいても、狙いが定まる分、結果が出やすくなります。

さらに、逸脱した状態を修正することは、根本的なアプローチになりますので、症状の再発を防ぐことに繋がります。

 

ボディカル浦和で出来ること

当院ではこうした実情を踏まえて、初回の来院時に姿勢や動きをしっかりと評価・分析できるだけの時間を設けています。

その後、まずは熟練の施術家たちによる鍼や高性能の医療機器を駆使して痛みの感覚を抑えつつ、徒手による特殊技法で関節のスムーズな動きを作り出します。

また、ベッド上の施術だけで終わることなく、症状の根本にアプローチするために「機能改善」をゴールに、動きや姿勢を修正する運動(コンディショニング)をお伝えしてセルフケアとして役立てて頂いています。

「痛みをとり、動けるカラダを取り戻す」

ボディカル浦和にぜひ一度ご来院ください!!

脊柱管狭窄症 | 2019.10.19

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予約1年待ちの『さかい保健整骨院』にて、全国から訪れる「手術しかない」「どこにいっても治らない」といった難治性(重症)方を数多く担当した院長・松田を中心に、厚生労働省認定の柔道整復師がみなさまのカラダのお悩みにお応えする、浦和駅徒歩3分の整骨院です。

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