ボディカル浦和ブログ

筋・筋膜性疼痛筋肉の痛み

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筋筋膜性疼痛の症状とは?

筋は他の筋や、周囲の組織との滑走性を保ち、独立した運動が行えるように、ファシア(fascia)と呼ばれるシート状の膜で包まれています。
筋という文字がついているため誤解を生みやすいのですが、筋膜は筋肉だけの膜ではなく、臓器や神経などにも存在しているため、現在では誤訳であるという認識が広まっています。
何重もの層になって全身を覆い、姿勢を保持したり、動作を行う際の緊張力を全身に伝える働きも持っており、特に筋肉同士を連結している膜のことを筋筋膜(myofascia)と呼びます。
筋膜には神経組織や身体の様々なセンサーが豊富に存在しているため、何らかの原因で損傷が生じ、引き続いて炎症が起きると、繊維化して滑走性が低下し、運動機能を落としてしまいます。
繊維化した筋膜は臨床的にコリや圧痛として現れ、腰痛や肩こりの原因になると考えられています。
このような病態によって生じる痛みを筋筋膜性疼痛と呼びます。
MRI画像による炎症反応や超音波(エコー)による筋の収縮の状態などを見ることである程度推測することは可能ですが、椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症など椎間板、骨の変形といったように容易に視える変化ではありません。
したがって、ヘルニアや狭窄症のような特異的な疾患ではなかった場合に、筋性の疼痛とあわせて筋筋膜の疼痛が疑われます。
骨や椎間板などの組織は年齢と共に変形が起こるのと、変形は長い時間をかけて起こるため、痛みを感じた瞬間の変化ではなく、変形=痛みとは言い切れないことから、椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症が疑われても、筋筋膜性疼痛に対する施術を行うことで症状が軽減する可能性もあり、その場合は、筋筋膜性による痛みであったというケースもあります。

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筋筋膜性疼痛の原因とは

筋肉には以下の3種類の縮み方があります。
①身体の中心に向かって収縮する求心性収縮(重量<筋力)
例)重い買い物袋を地面から持ち上げる
②身体の中心から離れながらも収縮する遠心性収縮 (重量>筋力)
例)重い買い物袋を地面に降ろす
➂動きはないが収縮している等尺性収縮(重量=筋力)
例)重い買い物袋を一定の位置を保って持ち続ける
特に②の遠心性収縮は、身体の重心から重みが離れれば離れるほど負荷は増えていき、重みが身体から離れながらも支えようと、綱引きのように引っ張るので一番負荷がかかります。
この筋膜への刺激や筋膜の付着部への牽引力によって疼痛が生じると考えられています。
例えば、猫背のように脊柱が曲がり、お腹周り(体幹)の安定させる働きが低下している状態でデスクワークなど長時間の同姿勢になると、背中側、特に腰部に身体を支える牽引力が加わり続けるため、痛みが出やすくなります。

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ボディカル浦和とは

予約1年待ちの『さかい保健整骨院』にて、全国から訪れる「手術しかない」「どこにいっても治らない」といった難治性(重症)方を数多く担当した院長・松田を中心に、厚生労働省認定の柔道整復師がみなさまのカラダのお悩みにお応えする、浦和駅徒歩3分の整骨院です。

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